2013年1月21日月曜日

台湾にある世界4大博物館のひとつ故宮博物院へ行ってきた

台湾に旅行に行くことが決まってまず思い浮かんだのが「故宮博物院」。


「故宮博物院」とは?

 故宮博物院は、ルーヴル、メトロポリタン、エルミタージュと並ぶ世界4大博物館の1つにも数えられている世界屈指の博物館です。

 国民党が中国大陸での戦いで負けて台湾に来るときに大陸から大量の宝を持ってきたということで、中国の歴史のなかのかなり重要な文化財があると聞いていて一度は見に行きたいと思っていました。

 最初は、国民党が中国大陸から逃げてきたときに単に北京の紫禁城から宝を奪ってきただけなのかと思っていましたが、あのときの中国大陸は混乱していたので宝を略奪から守ったという見方もできるかもしれません。


有名なのは「白菜」

 その故宮博物館のシンボルともいえるものは翠玉を加工して作られた「白菜」!!

 そんな白菜を見に行ってきました。

 日本からの旅行だと故宮博物院はツアーのコースに入っていたりするのですが、自分で自由に見て回りたいのでツアーは却下。


故宮博物院への行き方

 自分で行くにはまず、MRTと呼ばれる台北の鉄道網の淡水線という路線にある「士林」という駅で降りてそこからタクシーで行きます。 台北のタクシーは安いので115元(322円)で行けました。

 タクシーに乗っているとだんだん山の上に大きな建物が見えてきて、故宮博物院の入り口が見えてきますが、タクシーは山を登ったところの地下にある博物館の建物の入り口まで連れて行ってくれます。

 タクシーを降りて故宮博物院に入るとすごい人です。 さすが、台湾屈指の観光地なだけあって個人客、団体客が大勢います。 ロビーに向かう観光客を孫文が迎えてくれます。

 

 まずは、チケットの購入。

 1人160元(448円)というリーズナブルなお値段。

 日本の博物館、美術館も安くしてほしいです。


手荷物は預ける

 チケットを買ったあと、チケット売り場の隣にあるクロークで手荷物を預けます。

 故宮博物院は館内に大きめのバッグやカメラ、ペットボトルなどの持ち込みが禁止されているので、ここかコインロッカーに荷物を預けます。


音声ガイドを借りてみた

 故宮博物院には外国人向けの音声案内サービス端末の貸し出しがあるため、荷物を預けたあと音声ガイド端末のカウンターに行きます。

 貸し出しは一台100元(280円)でデポジットとしてクレジットカードか保証金1,000元が必要になります。

 音声ガイドはiPodtouchを使用した端末で見ている展示品に該当する番号を入力すると音声ガイドが流れます。

 操作はとても簡単ですし、故宮博物院は展示品が多いのでより楽しむために音声ガイドを借りることをオススメします。


やっぱり白菜が人気

 チケットを見せてゲートを通過しいきなり最初から3階の302展示室にある「白菜」に向かうことにしました。 さすが、故宮博物院のシンボルなだけあって白菜(翠玉白菜)のまわりには人だかりが出来ています。

 音声ガイドの番号を押し案内を聞くと、この翠玉白菜は皇帝の妃の嫁入り道具として持ち込まれたものらしいです。

翠玉はとても貴重なものなので、無駄の無いように素材を生かして職人が考えて加工したら白菜になったそうです。

 白菜の上に乗っかっているイナゴとキリギリスは、繁殖力が強いので繁栄の象徴らしいですが、良いチャームポイントになっています。


角煮も人気!

 そんな大人気の翠玉白菜のすぐ近くには、これも有名な「角煮」。

 角煮といっても「肉玉形」というメノウ系の天然石を豚の角煮そっくりに加工した天然石です。

 大きさは高さ6cmと小さいのに、ちゃんと金の台座の上に乗っていて角煮なのにちょっと偉そう。

 しかし、じっくり見ると本当に角煮っぽいです。 3層に分かれたタレがしみ込んだ肉の色合いと、表面の毛穴などとてもリアルです。

 二つの有名な食べ物系の展示を見て、次は小さな彫刻のコーナーです。


彫刻の緻密さが凄すぎる!

 僕はなぜか小さい頃からミニチュアが好きなので、テンションが上がります。 ミニチュア彫刻のコーナーはすごいです。 見るだけですごさがわかるので他の展示品と違って誰でも楽しめるため、ここは必ず行った方が良いです。

 彫刻展示の中でも一番小さいのが、高さ1.6cm、長さ3.4cmの大きさのオリーブの種を削って作った船。

 小さな展示品なのでガラスケースの中にルーペが備え付けられていて、ルーペを通して彫刻の細かさを確認出来ます。 船の扉にも彫刻が施されていたり、その扉が実際に動いたりと遊び心もあります。


120年かけて作られた作品

 そして、一番すごいのが象牙彫刻の毬(まり)。 一本の象牙を丸く削って更に中に独立した動く球体を作り、またその中に球体を作り全部で21層になっていて、さらにそれぞれの球体にきれいな幾何学模様が施されています。 一説では職人が3代120年かけて制作したと言われています。 これはもう見るだけですごさがわかります。

 彫刻コーナーは他にもすごい細かい彫刻がたくさんあってテンションが上がります。 絵画や書などはすごいものって素人にはわかりませんが、細かい彫刻の技は誰が見ても感動すると思います。

 彫刻コーナーを後にするとだんだんと展示品に飽きてきてしまいました。


「チンギス・ハーン」の肖像画

 適当に流しながら見ていくことにし、ぶらぶらと歩いていると突然、教科書で見た「チンギスハーン」「フビライハーン」の肖像画が展示してありました。 さすが故宮博物院。 油断しているとおもしろいものが急に出てきます。

 1階にある漢字という文字の発展につながった道具の展示も面白かったです。

 それにしても博物館って集中して見るので結構疲れますね。

 すべて見る気は最初からなかったので、適当に切り上げてミュージアムショップへ。

 最近のミュージアムショップは展示品を生かした面白いグッズが売られていたりするので、見ていて楽しいですね。 白菜グッズが一番人気なのかたくさん売られていました。 結局、白菜ピンバッジを買ってしまった。

 ミュージアムショップを後にし、音声ガイドを返却して手荷物を受け取り建物の外に出ます。

 

 外から見ると立派な建物です。

 

 階段を下りて正面入り口に向かいます。

 

 山の斜面を利用して建てられていてかっこいいです。

 

 立派な門があってその前でタクシーを捕まえて駅に戻りました。

 

 実質、展示品を見ていた時間は2時間くらいだったと思います。 月曜休みが多い台北の観光地ですが、故宮博物院は休み無しなのでもし旅行日程が月曜に重なったらここに来ると良いかもしれません。


台北の小籠包の有名店、鼎泰豊(ディンタイフォン)に行ってきた

台湾と言えば小籠包。

 そして、小籠包と言えば「鼎泰豊」(ディンタイフォン)と言われるくらい有名なお店です。


「「鼎泰豊」(ディンタイフォン)」とは?

 鼎泰豊は「ニューヨークタイムズ」で世界10大レストランに選ばれたこともあるレストランです。

世界に支店を持ち、日本にも支店があるらしいので台湾の店舗がすごく込むなら日本の支店で食べてもいいかなっておもっていたのですが、どうやら現地の店舗と味が違うとのこと。

 旅行の日程の中に盛り込もうと思っていたのですが、結構込むとのことで1時間待ちのときもあるらしく、大切な旅行の時間を待ち時間で取られるのは嫌だなぁ~なんて思ってました。


並ばなくても良い方法

 いろいろと情報を集めていると、朝オープン後すぐに並べば入れるという情報を得たので、その作戦で行くことに決めました。

 しかし、HISで今回の旅行を申し込み台湾到着後、空港からホテルに行く間に現地ガイドの人が鼎泰豊に並ばずに入れるコースの食事券を売っていました。

 コース内容は、
・小籠包5個
・えび餃子1個
・水餃子1個
・チャーハン
・青菜の炒め物
・酸辣湯(サンラータン)
・あんまん

 で2,000円。

 多少の金額でディンタイフォンに並ばなくてもいいのなら時間も有効に使えるしと思いチケットを買いました。

 そして、次の日ついにディンタイフォンへ。


台北101支店に行ってみた

 台北101に支店があるということで、台北101の展望台を登ったあとに夕食として行きました。

  地下1階の店舗に着くと、、、さすが有名店。 すごい人がいます。

 

 本当ならカウンターで申し込んで自分の番号が呼ばれるのを待つのですが、今回は特別チケットを持っているので、チケットを手渡すと9007という番号が呼ばれたら来てくださいと言われました。

 

 夜の八時くらいに行きましたがこのチケットが無ければ20分待ちでした。

 

 本店の方が人気らしいので本店はもっと込んでいるのでしょう。

 そして、3分くらいで番号を呼ばれ席に案内されました。


ジューシーで美味しい!

 席に着くと取り皿と小皿とお茶がすでに用意されていました。 机の上には小籠包の食べ方のカードが置いてありました。

 

 まずは小皿に醤油1:酢3の割合でいれてタレを作ります。

 タレが出来たらさっそく小籠包が運ばれてきました。

 

 小籠包の皮は破れやすいので注意して箸でつまみ、タレにつけてレンゲに小籠包を乗せて生姜も乗せて一気に食べます。

 口の中で小籠包のスープが広がりとてもジューシーで美味しい!

ちゃんと冷ましてから食べるか、レンゲの上でちょっと皮を破ってから食べないと舌をやけどするので気をつけましょう。


他の料理も美味しい!

 小籠包を食べていたら、えび餃子や水餃子がどんどん運ばれてきて机が狭くなってきたのでどんどん食べて行きます。

 青菜の油炒めとチャーハンもおいしいです。 チャーハンは薄めの色ですが味がしっかりとついていて、卵もふわふわで美味しい!

 

 青菜の油炒めはもともと好きなので箸が進みます。

 美味しい美味しいと夢中になって食べていたら隣の人が、「日本人ですか?」と話しかけてきました。

 話をしてみると台中の方からきた人みたいで、この料理は珍しくて美味しいから食べてみたらと薦めてくれたのが、鶏肉を紹興酒に漬けたもの。

 

 あっさりしていて、ほのかに紹興酒の香りがあって美味しいです。 久しぶりに酸辣湯(サンラータン)も食べられたので満足です。

 

 最後にせいろで蒸した小さなあんまんも出てきましたが一口サイズで食べやすくておいしい。

 ディンタイフォンの小籠包は冷凍ではなく、すべて店で作っているらしいのですが、確かに奥でものすごい数の人が小籠包を作っていました。

 

 小籠包食べることが出来て大満足です。 ディンタイフォンはサービスも良くお茶がなくなると、店員さんがすぐに注ぎにきてくれました。 今度は横浜の中華街で食べ比べしてみたいですね。


台北の士林駅の近くの現地のラーメン屋で「排骨麺」を食べてみた

旅の楽しみは観光客向けに用意されたものを楽しむのではなくて、現地の人が行くような場所へ行って現地の人の生活を積極的に楽しむものだと思ってます。

 やはり自分の根底がバックパッカーなので、観光客が少なくて入り難そうなところでもついつい入っていきたくなります。


観光客が行かなそうなお店へ

 台湾の台北でも現地のラーメン屋に入ってみたくて、故宮博物館の帰りにMRTの士林駅の近くでたまたま見つけた店で「麺」という文字が見えたので入ってみました。

 


 適当に店を選ぶときのポイントとして、


1、昼時なのにまったくお客さんがいない店には入らない
2、あまり雰囲気の暗い店、または路地裏の店には入らない
3、店の外からどんな料理があるかいくらぐらいか確認できる店を選ぶ


この3つを守ればそんなに変な店に当たることはないと思います。

実際、こんな感じの基準で海外で適当に店を選んでますが、失敗したことはないです。

 ここは、結構にぎわっている感じの良い雰囲気が出ていたのでとりあえず入ってみました。

 


注文は他のお客さんの真似をする

 店に入るとすぐにカウンターがあって忙しそうなおばちゃんが注文用の伝票を無言で渡してきました。

 多分、これに注文を書いて渡せばいいんだということで、まずは席を確保して壁にある写真と伝票の感じを参考にして注文です。

 昨日の夜、有名な「士林夜市」に行って気になっていた「排骨麺」という言葉。 漢字から想像すると豚骨みたいな骨のスープのラーメンなのか??

 漢字表記ってたまに「えっ!?」ってなるんですけど、夜市の屋台で「小腸大腸肉」みたいな看板があって屋台を見ると「ソーセージの丸焼き」を売っていました。

 「小腸大腸」って確かにソーセージは小腸や大腸の肉詰めだけど、漢字で書かれると直接的にイメージしてしまうのでちょっと引きます。

 まあ、変なものはないだろうということで「排骨麺」と「水餃子」を注文用紙にチェックして、個数を数字で記入してオーダーしました。

 ワクワクして待っている間に近くの家族連れで食事に来ている現地の人っぽいおじさんが、厨房の横に置いてある棚から小皿料理を勝手に取っていきました。 棚を見ると「35」という表示が。

 多分、一皿35元(98円)の一品小皿料理だろうと思いおじさんの真似して一皿取ってみました。

 「耳」なんとかって書いてあったので、沖縄料理のミミガーみたいなものだと思い手に取りましたが、これがおいしい!!

 こりこりして甘しょっぱい感じで絶妙の味付け!! 食べていたらビールが欲しくなったのでまわりを見渡すとまたおじさんがドリンククーラーから勝手にビールを取っていたので真似して台湾ビールを持ってきました。

 

 グラスを探していたらお店のおばさんが、「グラス、グラス」と指差して教えてくれたのでグラスをゲット! これで、ビールとグラス、そしてつまみが揃いました。


ガッツリ系ラーメンが美味しい!

 一杯やりながら待っていると「排骨麺」が運ばれてきました。

 

 麺はきしめんのような感じの白い麺で、具はスペアリブとキャベツが入ってます。 「排骨」って骨付き肉のことなんですね。

 スープは黒くて濁っていて最初は警戒しましたが、飲んでみると以外にすっきりして美味しい。 あまり脂っこくなく、醤油や肉のだしが出ている感じの味です。

 水餃子もモチモチして美味しいっ! 皮が厚くしっかりしています。 テーブルにあった餃子のタレをかけましたが、少し甘いタレでとろみがついてます。

 多分、水餃子に焼き餃子のタレのようなものだとタレが餃子にからみにくいのでとろみをつけてあるんだと思います。

 気がついたらすべて食べ終わってました。

 

 気になる料金は、
・ミミガー      35元
・排骨麺       90元
・台湾ビール750ml  75元
・水餃子       55元

 合計 255元(714円)

 安い、、、 排骨麺も麺の中では一番高い方だったので、安い方の麺なら50~60元くらいからありました。 現地の食堂の雰囲気も味わえたので大満足です。


台北の孔子廟に行ってみた

朝早く起きて「孔子廟」に行ってみました。

孔子廟への行き方

孔子廟へは、MRTの「圓山駅」で降りて歩いて10分くらいです。

 駅を出ると案内表示があったので、看板の指す方へ進んでいくのですが、それらしい建物がある気がしません。

 


 と、思っていたらきれいな道に出ました。


 


 ここが孔子廟ですが、入場料がないため勝手に入っていきます。


 


 8時半くらいに到着したのですが、おばさん達がみんなで太極拳をしていたので勝手に混ざって見よう見まねでやってみました。


 


 朝の気持ちいい空気を吸い込んで太極拳をするととても気持ちが良いです。 ゆっくりした動きで体を伸ばしながら呼吸をする体操ですが、朝に太極拳をすると体が伸びて動きやすくなるので、みんな朝集まって太極拳をやっているんでしょう。

 思わぬところで台湾文化にふれることが出来ました。 リスを発見しました。


 


 立派な門構えです。


 


 奥に進んで行くと立派な建物がありました。


 


孔子は学問の神様

 ここに祀られている「孔子」儒教の始祖であり学問の神様としても有名なため、受験シーズンには学生がたくさん訪れるようです。


 


中もきれいです。


 観光客がぜんぜんいないのでゆったりとしていると突然音楽が鳴りだし人が出てきました。


 


 何やら宗教的な儀式をしているようですが、たまたま見られてラッキーです。


 


 踊っている人は全員女性でした。


 


 展示品を見学していたら水で字を書ける紙と筆が置いてあったので、孔子廟の中に書いてあった言葉を書いてみました。


 


 屋根の上の装飾もきれいです。


 


 孔子廟を見学していたら1人のおじいさんが日本語で話しかけてきました。

 おじいさんは日本語で持っていた昔の写真を説明してくれました。

 日本の元皇族で、朝鮮王朝に嫁いだ李方子の写真とかも持っていました。

 すごく人懐っこいおじいさんで一緒に写真を撮って、日本に帰ったらその写真を送ってほしいと住所も書いてくれました。

 時間がなくてあまり話す時間がなかったのですが、もう少し昔の戦前の日本の話など聞いてみたかったです。

 もし、孔子廟に遊びに行く人がいたら、多分そのおじいさんが声かけてくれると思いますよ。


台北のパワースポットの龍山寺へ行ってきた

最近流行の「パワースポット」。

 台湾にもパワースポットがあります。

 そこは、1738年に創建された台北最古の寺院で、台北市内でもっとも格式が高い「龍山寺」。

 朝は6時から開いているというので旅行日程を有効に使うためには良い観光地です。

 朝はそんなに早く起きれなかったのですが、9時くらいには現地に到着しました。


龍山寺は駅前

 龍山寺に行くにはMRTの龍山寺駅を降りてすぐです。

 

 龍山寺は電光掲示板がついていたりして派手な外観です。

 

 派手な門をくぐると落ち着いた色合いの門があります。

 

 門の横では滝が流れています。

 

 建物の彫刻がすごく細かいので見所です。

 

 金色のハデな彫刻もきれいです。

 

 中に入ると大勢のお年寄りでにぎわっています。

 

 観光客もたくさんいます。

 

 ちょっと怖い顔の彫刻もあります。

 

 線香の煙が漂っています。

 

 祈祷の順番待ちでしょうか? 番号を呼ばれた人が受付に向かって行きます。

 

 テレビの取材か何かをしてました。

 

 味のある柱です。

 

 大量のろうそくが燃えています。

 


 これは祈祷のためのろうそくでしょうか。


 


大勢の人がいてにぎわっているので、なにかしらのパワーがある気がします。